カメラマンと一口に言っても、いろいろな分野があります。得手不得手な分野です。扱う機材も異なってきます。すべてハイレベルでこなせる人はすごいです、尊敬します。神と呼ばせていただきます!
自分のフィールドは建築・インテリアの分野です。でも、建築写真の場合、付随して異なる分野の撮影スキルが必要な時があります。ポートレートやフード撮影などが代表的なもの。店舗系などの撮影の際に、「メニューに使う料理の写真も撮っていただきたい」といったオーダーです。
人物撮影のポートレートもそうです。そうなると、それに対応した機材も準備していなければなりません。当然使いこなせるスキルも必要なのは言わずもがなですが。電線消しのレタッチ同様、建築カメラマンとしては、ある程度守備範囲を広くしておく必要性は感じています。
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普段、写真の色なんて気にしていない人が多いと思いますが、アルバム制作を行なっている建築カメラマン等は、写真の色にはすごく気を使います。撮影したRAWデータをPCで現像し、自分で色調補正したデータを、“その色”でプリントしたいのです。これをカラーマネジメントと言います。これが、アルバムを制作する上で非常に重要な要素のひとつです。
デジタルで使用する分には、関係ありませんが、リアルなアルバムとして見る場合、写真の色味が変わってしまっては、元のデータの評価も変わってしまう可能性があります。少しでもクオリティの高いものを追求するのは、アルバム制作をする竣工写真屋の本能、こだわらなければならない領域です。
なので、カメラマンによっては、インクジェットプリンターでプリントした写真でアルバムを制作している方もいらっしゃいます。カラーマネジメントがしやすいので。でも、当社は写真プリントの印画紙にこだわっていますので、その方針は変えません(今のところ)。
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そうだよね、考えてみれば。そういったニーズがあって当然だよね。何のことかというと、当社でつくっているフォトブックのことです。当社では、竣工アルバムとして納めているフォトブックを、制作だけ請け負うこともやっております。これは、撮影はできるけど、アルバム制作までやっていない同業のカメラマンの方や、建設会社様等で、依頼したカメラマンから写真データは納品してもらっているが、アルバムも欲しい・・・といった企業様向けのサービスとして提供しています。(もちろん個人のお客様からのご依頼も喜んで対応しております)
でも、デザイン会社や広告代理店さんなどからすれば、デザインはこちらでやるので、「プリント&製本だけできない?」といった声があっても不思議ではない。事実、先日のこと、データ入稿でのご依頼があり、無事に納品させていただきました。こちらから入稿に関する必要な情報をお知らせし、その入稿用データにちょいと手を加えて、正式なプリント用のデータをつくります。
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「そういうものだから」と言われれば、それまで。議論の余地はないのだが・・・
建築写真の場合、その特性から広角で撮影する機会が多い。狭い空間であったり、引きがない状況では、どうしても広角にした構図になる。肉眼と写真では無論異なることは理解しつつも、だからと言って、あまりにも現実とかけ離れたような構図は、あまり望ましいものではないと思っている。
意図して、芸術作品(?)として超広角に撮ることもあるだろう。でも、それは例外だと思うし、特に竣工写真として残す場合には適したものではないだろう。
仕事柄、建築写真はどうしても目に留まるし、勉強させてもらうことも多い。その際に気になることが稀にある。稀でもないかな。「広角で撮りすぎ?」と思うこと。別アングルの写真などから察しても、「実際の空間とはあまりにも違う形に見えていないかい?」ということ。
広角レンズだと、写る角度が広い分、実際とはかけ離れた距離感で写る。遠く、小さく見える。ただ、被写体となる空間やカメラの振り方によっても、見え方が変わってくるので、どのように空間を捉えるのか、状況判断が重要になる。
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最近、子供の学校見学会等で耳にする、近未来の驚くべき予測。あるアメリカの教授が言ったこと。2011年に小学校に入った子供たちの65%は、将来今は存在しない仕事に就くそうだ。あくまで予測ではあるが、かなり衝撃的な話しです。
でも、AIをはじめとする急速な技術革新を踏まえれば、あながち間違った予測ではないだろう。それだけ大きな変革の時を迎えており、その時流に乗り遅れないようにしなければ、と思う今日この頃。
今日取り上げるレタッチも、そのうち簡単にできるようになるのだろう。それに関しては、今すぐにでも“コンピューターさん”やっていただけないですかね(笑)。忙しい時は本当にお願いしたいところ。
実際、今回のようなレタッチ処理には相応の時間と手間がかかる。1日では終わらない(自分の場合)。どこまで丁寧にやるかによって、所要時間は変わるのだが、高い品質を保つためにはどうしても時間をかけなければならない。
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最近、頑張っても月1の投稿になっているブログ。もっと真面目に書かなければと思いつつ、日々の業務に追われる毎日。年度末に向けて更にペースダウンしそう?そうならぬよう、時間をつくって書かないとね。
今回のブログタイトル、挑発的?そう感じます?こちらは大真面目です、ご理解ください。ちなみに、税別ですので。冒頭のレタッチサンプル。レタッチのみでこの修正を請け負った場合、1点で10万円の見積もりになります(税込108,000円)。
『高い』でしょうか?そう思われるのは、当社としてはある意味正しい価格設定です。これが『安い』と思われるのであれば、設定ミスですね。納得していただけるだけの品質は確保しているつもりです。
稲盛さんの経営の原点12ヶ条の中にも“値決めは経営”という言葉があります。安ければ、お客様には喜ばれるでしょう。でも、それで首を絞めては本末転倒。当社では、質の高いサービスを提供し、その対価をいただく。その姿勢で仕事をしていますので、ご理解ください。
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今回のブログは、普段とは異なる方法で撮影した写真を紹介します。それは、ある建売住宅を撮影した時のこと。バルコニーに面するサッシには電動シャッターが。やはり売主様としてはアピールしたい設備であり、セールスポイントのひとつです。
となれば、電動シャッターの写真を!となるのは自然な流れ。OK!お任せください!!となるのだが、そこで問題。いや問題ではない、難題?ただシャッターを撮るだけでは、電動シャッターか否かわからない。動いている絵が必要なのだ。
動画ではないので、現実には“動きが伝わる写真”でなければならない。さて、どうしよう??となる。
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流し撮り。前回の多重露出同様、普段このような撮影機会は殆どないに等しい。今回、趣味でメトロの車両を撮ったのではありません。電車は嫌いではありませんが、これも業務のひとコマです。
レース好きな自分としては、趣味でフォーミュラカーやGTカー等を撮りたいが、そこまでの長玉は、建築写真業務で使うことはまずないので、備えていない。そのためだけに買うのもなぁという状況。
冒頭の写真は、地下鉄車両を撮る指示を受けたのではありません。とある分譲住宅のロケーション写真のひとコマ。不動産広告の業界では「環境写真」と言います。環境写真でなぜ地下鉄を撮っているのか。交通アクセスの良さを伝えるための素材ですが、ただ車両を撮ったのでは面白くない。スピード感も表現できれば、アクセスの良さがさらに引き立つのではないか!と思い立った次第。
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